できるだけ早く売却したい」、「できるだけ高額で売却したい」
不動産の売却に対して思う気持ちは、誰しも同じです。
そんな焦る気持ちのときこそ、心に余裕を持ちましょう。
不動産の売却では高額なお金が動きます。
売却後に「しまった!」と後悔することのないように、売却を依頼する際には次のような点にご注意ください。
CMを行っているような大手不動産業者が全て駄目だというわけではありません。
大手の場合不動産を査定して媒介契約を結ぶまでの担当者と、実際に販売をする担当者が異なることが大半です。
そのため査定を行って媒介契約を結ぶ担当者の中には、多くの媒介契約を取得したいがために、市場で成立する価格と懸け離れた高額な査定をして契約を取得する場合があるようです。
媒介契約を結んでからは販売担当者に任せっきりです。
市場で成立する価格より高額で売り出すのですから、いつまでたっても売れ残ったままです。
その挙句、販売担当者の方は、「売れないので値下げしましょう」と価格変更を促してきます。
値下げを繰り返すことによって、気づいたら1年も2年も経っていたというケースもあります。
不動産の売却にあたっては、どの不動産会社に依頼したかではなく、どの担当者に当たったのか、が重要になります。
大手不動産会社の場合、社員はサラリーマンですから、感覚もサラリーマンの者が大半です。
お客様の不動産が売れようが売れまいが責任を感じませんし、責任もとりません。
簡単にいえば、インターネットに広告を出して、売主様買主様両方から仲介料をもらえるよう問合せがくるのを待っているだけです。
たとえば物件を探している当社のお客様に物件の詳細を説明したい旨資料請求しても、資料を寄こさない会社もあります。
あるいは「資料を送ります」と言っても一向に送ってこない。
何度連絡しても送ってこない。
「連絡します」と言っても連絡してこない……。
結局、よい人に巡り合わなければ、不動産も浮かばれないのです。
売主様は、たいせつな資産ですから「できるだけ高く売りたい」という想いがあります。 …希望売却価格
しかし最終的には売れなければなりませんので、査定価格や相場感を踏まえて価格を設定し、ネットや情報誌・チラシを使って売却を開始します。…売出価格
買いたい方の条件が合えば、売出価格のまま値引交渉もなくても売れますが、 なかなか売れない場合には、価格を下げてみて、もう一度市場の反応を見ることになります。
不動産の売却を円滑に進めるには、 いつまでに売りたいのか 、によって売出価格を決め、 価格の見直しをするタイミングを考える、というのが基本です。