住宅損害保険加入の必要性について…保険俱楽部365代表田邊社長との対談

 

青森市B様の事例を基に

 

B様が今年1月下旬、帰宅したところ、自宅の中心部で12階の天井から水漏れが発生しており、水が畳にポタポタと落ちていました。 

 原因は無落雪屋根の樋の集水溝に、枯葉が詰っていて、オーバーフローした雪解け水が樋から流れることができず、屋根材の間から建物内2階天井側へ浸水したもの。

 枯葉を取除き、以後樋の機能は復活したものの、屋根壁内の断熱材は水を含んでしまい、以後も暫時水漏れは続いた。

 また天井壁クロスにも水漏れの痕跡が広がる症状が出現した。

三井住友海上代理店保険俱楽部365田邊社長との対談

 

(渡辺)

 先日はたいへんお世話になりました。 

 厳寒期の水濡れ事故で入居者のB様もたいへん難儀、ご苦労されたと思います。

 一方、迅速に大工さん板金屋さんのお手配をいただき、翌日午前中には訪問していただけたことで、B様もとても安心されたと伺いました。 

 私の訪ねたときは既に大工さん方が帰られた後でして、家の中を見せていただしたところ、1階和室の鴨居から水漏れが続いており、たくさんバケツ洗面器が並べられている状況でした。

 2階の和室では天井照明器具のブランケットの穴から水漏れがありました、2階リビングの天井クロスには水漏れの痕跡が広がっていました。

  その後補修工事も手早く施工され、保険金もおり、想定外の支出がなくホッとした、ということでB様もとても喜ばれていました。

 

(田邊社長)

 最初にお話ししておきたいのは、屋根材の劣化が原因での雨漏り水濡れは、保険の適用外である、ということです、そこはご理解ください。

 今回の無落雪屋根の樋が詰まっての雨漏り水濡れは、建物の給排水管が原因でしたので、保険の適用となったものです。

 

(渡辺)

 豪雪都市の青森市ですので無落雪屋根の住宅が多く建てられています。

  樋が詰まっての雨漏りに住宅損害保険が適用されるとは意外でした、ハウスメーカーでも建物完工引渡のとき火災保険に加入いただいておりますが、営業マンや総務課員でも、その知識を持っていない人が大勢と思います。

まして中古住宅であれば、多くの不動産業者が不知と思います。

  三井住友海上代理店 保険倶楽部365代表 田邊耕治 社長

 

家主さんのための施設賠償保険

 

(田邊社長)

  この際ですからもう一つお話しします。

  アパートの屋根雪が落下して、駐車場に駐車していた賃借人の車を傷付けた場合を想定してください、実際にあることです。

  この場合、法的責任は家主にあります。家主が損害賠償をしなければなりません。

  しかし車の補修工事費は結構高くつきます数10万円レベルで。

 家主さんとしては家賃の上がりの中から建築費の返済をしているので、蓄えがいっぺんになくなります。

 そこで家主さん向けの施設賠償保険という商品がありますので、ぜひ利用してみてください。掛金もそんなに高くはありません。

 いずれにせよ家主さんは自己防衛の観点からも保険の知識必要な保険を備えておく必要がありますね。

 

 (渡辺)

今日は有意義なお話を伺うことができました、他の家主さんや入居者にも折々お伝えしていきたいと思います。たいへんありがとうございました。


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